せっかくの海外ハネムーンがスリのせいで破談寸前になりました..
===
ご覧頂きましてありがとうございます。
LiberFlyer(リバーフライヤー)ブランド代表のTakiと申します。
私自身、大学時代から海外を一人旅することにハマり、
ヨーロッパや東南アジアを中心に様々な都市に滞在したり、
日本で仲良くなった現地の友人宅を訪ねて、
通常のパッケージツアーでは味わえないディープな旅を色々な場所で経験してきました。
現在でも、最先端のトラベルグッズを開発する仕事をしておりますので、年の1/2は海外出張し、実際に自分自身が日々旅するワークスタイルを送っています。
その中で、海外渡航する日本人の方から一番要望が多く、外務省が発表する「海外でのトラブルランキング」で必ず1位になるのが、、
『現地でのスリ・窃盗被害』
私自身、5年前にフィリピンのカフェにてスマホのスリ被害に遭いましたし、
出張先でも同僚がアメリカの地下鉄で財布を盗まれたりと、数回痛い目に遭ってきました(苦笑)
中でも、親しい友人の一人がハネムーンでフランスに行った際、
最終日にオープン席のレストランにて、現在の奥様のバッグが一瞬のスキをつかれて置き引き被害にあってしまった事例があります。
二人とも旅行の思い出を振り返っていたタイミングで、スマホに夢中で、最終日だったのもあり、油断してしまったタイミングだったのでしょう。
その後は、現地警察に行って片言の英語で被害届を出したり、日本大使館に電話したりと深夜までバタバタ状態。
戻ったホテルでは二人ともどっと疲れてしまい険悪な雰囲気になり、破断寸前のムードに..
もちろん日本とは違い、盗まれたバッグは戻ってこず、そのまま最悪の旅行の思い出になってしまったケースも身近にあります。
そのため、
「海外旅行される方には一人でも多く安心して旅を楽しんで頂きたい。」
「せっかく訪れた素敵な国の印象まで悪くなってしまうのはもったいない..」
という思いは個人的に強いのもあり、
今回は数あるトラブルの中でもスリ・窃盗のトピックを中心に、
・ヨーロッパ諸国
・東南アジア
・アメリカ
といった日本人の旅行先として人気のある場所を想定した、最新のパターンやスリの人物像、解決策などについて書いていきます。
事前に知識として1つでも知っておくことで、
現地にてトラブル被害に遭遇する確率もグンと下がると思います!
===
海外で遭遇しやすい"スリ&窃盗"パターン10選
===
1.電車やバス内でのスリ
2.空港や駅のチケットマシーン前
3.募金や署名詐欺
4.スキミング犯罪
5.ミサンガ&アクセサリーマン
6.フラワーマン
7.写真撮りまっか?
8.これ落としましたよ?
9. 白タク運ちゃん
10.偽警官
まだ他にもありますが、
上記が代表的な例で挙げられますので順番に詳しく書いていきます。
1.電車やバス内でのスリ
特にヨーロッパ圏で一番被害が多いのが、電車や地下鉄、バスやトラム内でのスリ。
日本人にはあまり知られていませんが、
ほとんどが現地の人ではなく、
”ロマ(またはジプシー)”
と呼ばれる移動型民族の移民の人たちによる犯行による被害が多いです。
こちらの写真のような風貌をしていることが多く、
子供のスリ師も実際のところ多いです。(腕前もプロ級)
(画像はネットから拝借しました)
彼ら・彼女らは公共交通機関にもよく乗っていて、
スリで窃盗した物を売買して生計を立てている人たちも割合的に多いと現地のヨーロッパ 人の友人に聞きました。
電車や地下鉄では単独または3〜4人で自然にターゲットを囲み、
バッグや洋服のポケットの中のモノをプロ級の腕前で窃盗していくため、
降りた後に気づいても手遅れのケースがほとんど。
フランスのパリのオペラ座近くの駅(日本人が多く観光に訪れるエリア)では、
電車内のアナウンスでフランス語の後に日本語で、
「この駅の辺りはスリが多いので十分周りにはお気をつけください」
と放送されるほどです。
●対応策:
・ポケットの開いたバッグやジッパー の無いバッグは持ち歩かない
・小さめのバッグやリュックは前掛けで着用する
・洋服やズボンのポケットに貴重品を入れない
・貴重品はセキュリティポーチ やパスポートケース の中に入れて、洋服の中に隠すのが鉄則
スマホをいじりながら、油断してぼーっとしたりせずに、常に周りをジロジロ見渡して警戒している素振りを見せるのもスリには有効です。
2.空港や駅のチケットマシーン前
空港や駅のチケットマシーンでもスリ師は多いです。
市街地へ向かう電車や市内のメトロのチケットマシーンでチケットを買う際に、操作などが不慣れなため、どうしてもマシーンに意識と目が行きがち。
そこを狙ってきますので、十分ご注意ください。
また、私の知人が遭遇した例としては、チケットマシーンで無事チケットが買えて安心したところに、
「すみません、今お札しかなくてチケットが買えなくて、コインを持っていますか?」
と同じ旅行者っぽい風貌の人に話しかけられ、助けてあげようと財布を取り出したところ、一瞬のツキを突かれ、財布ごと盗られて逃げられてしまったケースもあります。
また、チケットの買い方が分からなく時間がかかってしまっていると、
「大丈夫? 助けようか?」
と言ってくるケースもあります。
ちゃんと買い方を教えてくれる代わりに、購入後 割と大きめの金額をせびられる被害も多いです。
中には本当に無償で教えてくれる優しい人もいる可能性はありますが、まずは駅のスタッフの人に聞くのが基本です。
●対応策:
・空港や駅のチケットマシーンで買う際には周りに気を付ける
・話しかけてくる人は基本的には 避ける
・単にそのように話しかけてコインを稼いでいる人もいるので、基本的には 無視するか No I can't ! と言えば 諦めて他の人の方に行きます。
3.募金や署名詐欺
日本国内の都市でもたまに見かけますが、文字通り募金や署名を募った詐欺です。
大体は3人以上の複数で、
「恵まれない子供への募金をお願いします」
「募金が難しい場合、署名だけでもお願いできますか?」
といった感じで話しかけてくることが多い。
中には有名な募金団体が本当に募金目的で行っているケースもありますが、団体がよく分からない・聞いたことない場合は絶対に避けた方が無難です。
個人的にイタリアで見かけた例としては、長々と実態の不明な団体の活動内容を3分くらい優しいトーンの英語で説明をしてきて、
「あなたが善人なら、少量の現金でも良いから募金してください」
と最後に言われます。
「現金が無いです。」
と返すと、
「クレジットカードでも払えますよ」
と言ってくるのでご注意を。
もちろん、あなたが良心で寄付したお金は実際には募金先に寄付されずに、詐欺団体の懐に入ってしまいます。
署名の場合、署名していて油断している間に貴重品をスラれてしまうケースが多いです。
ましてやカード払いなんてしてしまったら、カード情報は100%悪用されるでしょう。(署名済みリストをチラッと見たら、日本人らしき人の名前が多く、カード払いもしてしまってた人が数人おられました。)
「病気の息子または親がいてお金に困っています..」
と病気の家族の痛々しい写真とカンタンな英語で書かれた紙を見せてくるパターンもあるのでご注意を。
●対応策:
・よく分からない団体や人の場合は、いくら良心に訴えてくるような振る舞いをされても完全に無視をし、その場を急いで立ち去る。
・しつこく募金や署名を求めてくる場合は、大きめの声でNO! と言えば大抵立ち去ります。(日本語で ムリムリ! と叫んでも効果的)
・絶対にクレジットカード払いで募金はしない。
4.スキミング犯罪
スキマーと呼ばれる特殊な外部機器を使用して、クレジットカード情報を盗む"スキミング犯罪"。
全世界の主要な観光都市で多く報告されています。
具体的には、
①スキマーを使い至近距離に近づいてくる(主にICカードや非接触型のクレジットカードが被害に遭いやすい)
②店員がカード支払いの際にレジ裏にクレジットカードを持っていき、スキマーでカード情報を読み取る(東南アジアのローカルな飲食店・バーに多い)
の2パターンが多いです。
実際のスキマーの画像(警察白書より拝借)
スキマーの仕組みとしては、主にカードから発せられる磁気に含まれる個人情報を盗み取るため、ご自身のクレジットカードが接触型か非接触型のどちらのタイプかは確認しておくと良いでしょう。
日本国内でもSuicaやICOCAといったICカード(非接触型)をケースにぶら下げている方を多く見かけますが、実際にスキマーを使い近づいた一瞬で磁気情報を盗み取り、乗り降りした駅や使用した金額・店舗などの個人情報が盗まれる例も多発しています。
●対応策:
・スキミング防止機能付きのポーチやバッグ、カードケースを使用する
・ローカルなレストランやカフェでクレジットカードで支払いをする際は、「Pay here please.」と言い、自分の席やレジ前にて自分の目の前でカード決済機器で支払いをしてもらう。(主要都市のガイドブックに掲載されているお店などは基本的に大丈夫です)
・事前にお店の情報をGoogleレビューで検索して確認する。
5.ミサンガ&アクセサリーマン
観光地に特に多いのが、ミサンガやアクセサリーを勝手に腕などに巻きつけてこようとする人たち。
彼ら・彼女らは、移民が大半でお金稼ぎのために行っているケースがほとんど。
「For Free!」
「present.」
などと、無料でもらえるかのような言動で近づいてきますが、巻きつけられたら最後。
原価は恐らく100円もしない物を、3,000円〜8,000円くらいの値段を請求してくるパターンが多いです。
ピカピカ光るおもちゃを飛ばして注意を引く人たちもいますが、同様の手口でお金を請求されます。
●対応策:
・「No thank you!」と強めに言い、早足で立ち去る。
・ミサンガやアクセサリーを持って近づいてきそうな人がいたら、なるべく早めに避ける。
6.フラワーマン
これも 5. と似ているが下の画像のようなバラを持った人が、
「You are nice! This is a present. 」
「Japanese? For free. No money.」
などとフレンドリーに話しかけてバラを渡してきます。
特にヨーロッパの主要な観光都市ではよく見かけます。
(現地の人に聞いたらバングラディッシュあたりの東南アジア系移民の人が多いということ)
手にとったら高確率で、
「今、手にとったからやはりお金払って。」
など態度を急変して、お金をせびってきますのでご注意を。
●対応策:
・こちらも基本的には「No!」「No, Thank you.」と言えば数回言えば諦めて他の人のところへ行きます。
・胸元へバラを刺してこようとする人もいるので、その場合は強めに「No thank you!」と言いましょう。
7. 写真撮りましょうか?
これも写真を撮る人が多い有名な観光地で遭遇しやすい人たち。
旅行者っぽい格好をしている場合もあり、見た目で見分けがつかないですが、
こちらが写真を撮っていると、
「写真を撮りまっか?」
と声をかけてくる。
または一眼カメラやインスタントカメラを持ったカメラマン風の人が、
「You are very nice! Photo ok?」
などと言って写真を撮りたそうに声をかけてきますが、大半は撮影をした後に撮影費を請求してきますのでご注意を。
また、歴史的な観光地特有のコスチュームをしている人(ローマのコロッセオなら古代ローマ人の格好など)もよく観光客に、
「一緒に撮影しないか?」
と声をかけていますが、記念にと一緒に撮影をしたら大体がその後お金をせびってきます。
何回もこれでトラブっていて揉めている様子の観光客を目撃しました。
●対応策:
・基本的には上記のように声をかけてくる人は無視か no! で対応する。
・ミサンガやフラワーマンに比べれば、そこまでしつこくない人が多いが、撮影してしまった場合は面倒なことになる確率が高い。
8. これ落としましたよ?
前述のジプシー系の人に多く見られ、駅や観光地のベンチなどで休んでいると、
「これ落としましたよ?」
と声をかけてくるパターンです。
多いケースとしては、
・指輪
・アクセサリー
などの小物を手に持って聞いてきます。
もちろん心当たりが無いのですが、
手にとってしまうとこれまた面倒なことになります。
「拾って上げたんだから、マネープリーズ」
とお金をせびられます。
さらにジプシーの場合、周りに仲間がいる可能性も多く、
財布を出してしまったり、困っておどおどしてしまっていると、その間に他の仲間にバッグの中身を窃盗される事例も多く発生しています。
9. 白タク運ちゃん
白タクとはご存知の通り、営業許可を取得してない無許可のタクシーのこと。
(画像は地球の歩き方「特派員ブログ」から拝借)
Taxiとボードが無いため、見た目は普通の乗用車と変わらないです。
東南アジアは特に多く、高確率でぼったくられます。
私自身、タイのリゾート地で空港で間違って白タクに乗ってしまい、お土産屋さんやツアーアクティビティの店舗(全部グルで繋がっている)へ途中連れてかれた挙句に、正規料金の3倍のタクシー料金を請求された経験があります。
●対応策:
・空港スタッフに正規のタクシー乗り場を聞く。
・空港や観光地で自ら話しかけてくるタクシー運転者風の人たちには注意。
・空港からホテルまでのタクシー送迎なら、日本の会社で行っている観光都市も多いので、「行く都市名+日本語タクシー」などで検索してみる。
・基本的には、「行く都市名_タクシーアプリ」で検索し、UberやGrab、Boltといったその国でしっかりと運用されている配車アプリを使用することを推奨します。
料金もアプリ内でカード事前決済のため、ボッタクられる心配も無いです。ドライバーは分類的には営業許可を持ったフリーランスのドライバー。配車アプリの場合ドライバーも評価性で仕事を割り振られる仕組みのため、基本的には高評価をもらえるように安全にしてくれます。
10.偽警官
これもレアなケースではありますが、世界の主要な観光地(特にベルギー、スペインやイタリアなどの欧州圏)で報告されている詐欺の1つ。
外務省の海外安全ホームページにも記載があったので、以下転載します。
===
警察官を名乗る者(制服を着用していることもあれば,私服警官を名乗り制服を着用していない場合もあり,また複数人の場合も)が近寄り,自身の身分証明書(偽造のものと思われます)を提示しつつ,「偽札の確認を行っている」等,もっともらしい理由をつけて財布の提示を求め,中に入っている現金を確認するふりをしながら,何枚かのお札を抜き取る。
または、「偽造クレジットカードの確認を行う必要がある」等の理由を付け,所持するクレジットカードを提示させ,言葉巧みに暗証番号(PINコード)を聞き出した上,その場から立ち去る。(後刻確認すると,同カードにより勝手に現金の引き出しや買い物等が行われている)
上記の手口に入る前に,まずはパスポートの提示を求め,ペンライト等を用いて確認する(ふりをする),といった芝居を行う者もいるようです。
===
●解決策:
・警察官が,偽札や偽造カードの確認を路上で,且つ無作為に行うことは一般的には考えづらいので,そうしたことを求める者がいた場合には安易に信用せず,基本的には黙ってその場を足早に立ち去る または「No thank you!」と強めに言い、毅然とした対応を行う。
・どうしても検査・検品が必要として譲らない場合には,「Let's go to Police together.」と最寄りの警察署へ移動を促し,そこでのみ検査・検品に応じるとする姿勢を見せる方法も有効です(偽警官は,警察署への立ち入りを嫌うため)。
以上、"海外旅行スリ&詐欺" 最新パターン10選と対応策 になります。
基本的には万が一のため、滞在先の
(1)警察に繋がる電話番号
(2)救急車に繋がる電話番号
(3)現地の日本大使館の番号
は控えて準備されることをお勧めいたします。
パッケージツアーでしたら添乗員さんがいるので安心ですが、個人旅行の場合、もしご不安な場合はこういった現地在住の日本人とコンタクトを取れるサイトもありますので、いざという時に安心できます。
・ロコタビ:
実際に旅先にてトラブルに遭遇しないことが一番ですが、
"海外ではこういうケースもあるんだ"
と事前に知っておくだけでも、いざ遭遇してしまった時に上手く対処できる確率が上がるため、今回の記事があなたの海外渡航の楽しい思い出作りに少しでもお役に立てましたら大変嬉しいです。
====
海外旅行で被害に遭わないコツとは?
====
上記の10項目の解決策を参考に
ご準備されることで相当被害に遭う確率は下がりますが、
"どのような人が被害に遭いやすいのか?"
について書いていきます。
数多くの旅のプロの方々に
「海外旅行で被害に遭わないコツは?」
と聞いてきた中で一番多かった回答が、
『旅行者に見えない工夫をする』
『現地に住んでいる人のように身軽でシンプルに移動する』
でした。
具体的に言えば、
・大きなリュックや荷物を両手に持っている(両手が塞がっている)
・ファスナーが付いていないバッグを持っている
・高級品を身につけている(ブランド時計や洋服など)
・ポケットに財布やスマホを入れているのが分かる
・ガイドブックやスマホを見ながら道に迷ってウロウロしている
・電車やバス内で日本と同じように寝ている(海外ではリスキーすぎます)
とスリの格好のターゲットに入りやすいということですね。
私たちLiberFlyer(リバーフライヤー)は、
「世界中をスマートに飛び回る」
というブランドコンセプトですので、
・セキュリティポーチ(商品名:セキュリポ)
・セキュリティ機能付きボディバッグ(商品名:セイファス )
・パスポートケース (商品名:パスフィットミニ)
など、旅のプロが開発している製品ラインナップがほとんどです。
2018年創業と4年目のブランドではありますが、
実際に今まで、
・世界一周される方
・渡航歴100カ国上のバックパッカー
・海外在住経験の長い方
・初めて海外旅行や海外留学・出張をされる方
など多くの方に、おかげさまで今まで好評を頂いてきました。
(Amazonや楽天でもベストセラーを獲得)
ぜひ、今後とも弊社リバーフライヤーの製品やコラムが、
安全で快適な旅行をサポートできお役に立てましたら幸いです。
ここまでお読み頂きましてありがとうございました!